ナメコやクリタケなどが最盛期 天然キノコ扱う「春日山きのこ園」

笹ヶ峰高原などで採取した天然キノコや、原木栽培したキノコを直売している新潟県上越市中屋敷の「春日山きのこ園」(志賀茂代表)が、キノコシーズンを迎え、秋の味覚を求める市民らでにぎわっている。

春日山城跡にある「春日山きのこ園」
春日山きのこ園

志賀代表がキノコの栽培を始めたのは2011年。春日山城内の約6000平方mを借地し、シイタケやナメコなどを栽培するため原木を並べた。キノコ栽培に大敵の西日が当たらず、理想的な場所だという。栽培にめどが立った2014年秋、直売所を開設した。

シイタケのほだ木の手入れをする志賀代表
志賀さん

「原木栽培しているのは、きのこ園としての体裁を保つため。販売の主体は圧倒的な人気がある天然もの。スーパーに一年中並ぶ菌床栽培のキノコとは違い、その時期にしかないからだ。中でもヤブタケ(ナラタケ)は人気が高い」と話す。

今年は大豊作だったヤブタケがピークを過ぎ、ナメコ、クリタケ、ムキタケ、キナメツムタケ、チャナツムタケなどが最盛期。「紅葉の時期とキノコの最盛期は一致する」ため、今は妙高市の笹ヶ峰高原が最盛期を迎えている。

その日に採れた天然きのこセットを販売する丸山道隆園長
きのこの販売

天然のキノコは毎日、午前中に採取し、午後2時頃から店頭に並べる。原木栽培したシイタケなどのキノコも並ぶ。単品でも販売するが、「キノコ汁はいろいろな種類のキノコを入れた方が食感や旨みを楽しめ、飽きないので、数種類を入れたお任せセットがお薦め」と話す。新鮮な上、この日は300g入りで500円と、朝市の相場より安い。

原木に出た巨大マイタケ
マイタケ

原木栽培のナメコ
なめこ

強烈なぬめりが味わえるヌメリスギタケ
ヌメリスギタケ

その日によって、ヤマブシタケやヌメリスギタケなど、珍しいキノコも並ぶ。この日は、ほだ木に出た650gの巨大マイタケが並んだ。

秋はキノコが中心だが、春は3月末からタケノコなどの山菜を20種類ほど扱う。また、原木栽培のシイタケは“天白どんこ”という高品質のものが採れ、人気だという。夏はフキやミズナ、ササなどを扱っている。

直売所では予約でバーベーキューやキノコ汁を作る用具や鍋、調理器具を貸し出している。利用料は1人500円で、炭や着火剤付き。食材、飲み物は持ち込みとなる。

営業は午後1時から5時まで。不定休。11月末までの営業を予定している。

◇新潟県上越市大字中屋敷春日山城跡内(住居表示なし)
上越市埋蔵文化財センター西側
◇電話 090-2163-0497
◇公式サイト http://kasugayama-kinokoen.com/access/

春日山きのこ園