東日本大震災から15年となった2026年3月11日、震災を心に刻むために、地震発生時刻の午後2時46分に合わせて鐘を突く「勿忘(わすれな)の鐘」が、新潟県上越市寺町2の高田別院で行われた。参加した僧侶や地域住民ら約15人が手を合わせ、犠牲者を悼み、被災地への思いを込めて鐘を突いた。

勿忘の鐘は、津波で全壊した岩手県陸前高田市の本稱寺(ほんしょうじ)で震災翌年の2012年に始まり、全国各地の寺院に広がった。高田別院では被災地の子どもたちの支援を行っている真宗大谷派旧高田教区の「キッズふくしま実行委員会」の主催で行っている。
参加者は地震の発生時刻から、順番に鐘楼に上がって鐘を突き、手を合わせた。
妙高市の専念寺副住職、堀河如信さん(35)は昨年に続き、長男の樹生ちゃん(4)と一緒に参加した=写真=。「15年という月日は長いので、当時の様子や思いを忘れない、よい機会になる」と話した。

同委員会実行委員長で、糸魚川市の徳正寺副住職、繁原立さん(42)は「15年で震災のいろいろなことが風化し、元の生活を取り戻している人もいる。当時のことを『忘れたい』と思う被災者はいるだろうが、支える側は忘れず震災を教訓にしていきたい」と話した。
勿忘の鐘は、上越市や妙高市の他の寺院でも行われた。