上杉おもてなし武将隊の元気印、十吾郎が3月末で卒業 定期公演でファンに感謝

新潟県上越市の観光PR活動に取り組む越後上越上杉おもてなし武将隊のメンバー、足軽組頭「十吾郎」が、2023年3月31日をもって武将隊を卒業する。2月26日に上越観光物産センターで開かれた月一定期公演で、十吾郎はファンを前に卒業を報告し、約12年間にわたる活動の感謝を述べた。

ファンを前に卒業について語る十吾郎

十吾郎は、2011年4月の武将隊発足時から活動する初期メンバーの一人。笑顔と大きな声が持ち味で、演武やイベントでは常に明るく会場を盛り上げてきた。近年は公式ブログやツイッターなどでも頻繁に投稿し、活動内容や上越の名所などを積極的に発信している。

ホームページで21日に卒業を発表してから初めての定期公演となった26日は、約50人のファンらが集まった。最初の演武後のトークで卒業の話を振られた十吾郎は、「実はこの一年間、体調の悪いときがあり、ご迷惑をお掛けすることがあった」と卒業を決意した経緯に触れ、「これまで本当に、ご声援、温かいお声掛け、全ての皆様に感謝感激、大御礼でございまする」と声を張り上げると、大きな拍手が送られた。

いつも通りの明るいパフォーマンスでファンをもてなした

同市国府から訪れた70代女性は、「(十吾郎には)いつも埋蔵文化財センターで手を振ってもらって元気をもらっていた。卒業は胸に来るものがある。3月までまた来たい」と話した。

卒業発表後、驚きの声が多く寄せられた一方、いつもと変わらず接してくる市民もいて「どちらもうれしかった」という十吾郎。3月の定期公演では十吾郎の出立式が開かれることになっており、「これまでと変わらず、皆様の元気な笑顔を願う思いでやっていきたい」と語っていた。

十吾郎の出立式は3月25日午後1時から同2時まで、上越観光物産センター大ホールで行われる。

十吾郎のツイッター @jyugoro888

http://www.uesugi-busyotai.com/