浦川原区の大滝工務店が自己破産申請へ 負債1億7000万円

新潟県上越市浦川原区の「株式会社大滝工務店」(資本金3500万円)は2023年1月10日、事業継続を断念し、事後処理を弁護士に一任した。今後、自己破産を申請する見込み。帝国データバンク上越支店によると、負債は約1億7000万円。

同社は1960年(昭和35年)創業。1971年12月に法人改組した木造建築工事業者で、主に住宅建築を手掛けていた。草木染めの食器などの木製品を販売する「杢の里」も運営し、1999年9月期には年売上高約6億円を計上していた。

しかし、住宅需要の減少や競合激化、新規顧客の獲得がが困難になるなど減収が続き、2018年4月には杢の里も閉店していた。このため2021年9月期の年売上高は約3800万円にとどまり、債務超過になっていた。コロナ禍で建築需要が落ち込み、先行きの見通しが立たないことから、事業継続を断念した。