2つの式典であいさつ文取り違えて読む 中川上越市長「心から反省」 

新潟県上越市の中川幹太市長が、来賓として招かれた式典でのあいさつ文を別の式典のものと取り違え、読み始めてから途中で訂正するという事態が2022年6月と7月、2つの式典であった。中川市長は9月22日の市議会本会議で「心から深く反省している」と述べた=写真=

宮越馨議員の一般質問に答えた。

6月25日、リージョンプラザ上越で行われた公益財団法人旧高田藩和親会の公益財団法人移行10周年記念講演会では、1週間前の6月12日に開催された市民芸能祭のあいさつ文を読み始め、途中で気づき訂正した。

7月1日、下池部の前島記念館で開かれた前島密翁献碑祭では、翌7月2日に上越文化会館で予定されていた小川未明生誕140周年顕彰フォーラムのあいさつ文を読み始めた。

あいさつ文はいずれも職員が事前に市長に渡しており、市長自身が取り違えたという。

中川市長は「主催者や関係者に対して大変失礼な振る舞いであったと認識しており、心から深く反省する。市長という職の重みに改めて思いを致し、今一度気を引き締める」と述べた。

2回のあいさつ文取り違え後、8月には謙信公祭の出陣行列で上杉謙信役を務めた中川市長。せりふに詰まる場面が多々あった(=動画=)ことから、宮越議員は「謙信公失語事件」と皮肉った。