新潟県妙高市の前観光商工課長の城戸陽二氏(55)が2022年7月12日、記者会見を開き、今年10月に予定されている同市長選への立候補を表明した。次期市長選への出馬表明は城戸氏が初めて。
城戸氏は1967年4月、旧妙高高原町田口生まれ。90年に千葉大学法経学部法学科を卒業し、妙高高原町役場に入庁。合併後の妙高市で総務課危機管理室長、スキー国体推進室長などを経て2019年から観光商工課長を務めていた。退職は7月10日付。
田口の妙高高原メッセで会見を開いた城戸氏は、「32年間、行政の中で地域のために働いてきた。管理職になってから、疲弊していく地域を残したいという思いが強くなった」と立候補に至る経緯を表明した。
5期目の入村明妙高市長は、去就を明らかにしていない。城戸氏は観光商工課長として仕事をする中で、市長が「後継者がいない」などと話すのを聞き、市政の継続に協力したいという気持ちが強くなり、「自分からやらせてくださいと話した」という。10日に辞表を提出した際には「頑張れ」との言葉をもらったと話す。
公約は今月中に発表するが、「その段階で市長に報告し、(応援を)判断してもらえれば」と話した。
入村市長については「リーダーシップは卓越している。ものの見方、考え方についても、私にないものを持っている。人柄は気さくで、分け隔てなく接してもらった」と話した。
「実質的な入村市政の後継者であるとの見方が市民の間で広がっているが」との質問に対しては、「身に余る光栄としか言いようがない」と述べた。
妙高市長選挙は、10月23日告示、同30日投開票が予定されている。ほかには、妙高市議の宮澤一照氏(56)が、今週中にも記者会見を開き、出馬を表明する意向。