新潟県上越市は市指定ごみ袋に破れやすい不具合があったにもかかわらず5か月にわたって市民に公表しなかった問題で2017年5月19日、担当した生活環境課長(50代男性)に職務怠慢などがあったとして戒告の懲戒処分にした。
破れやすい不具合のあるごみ袋は、昨年3〜5月に製造された「燃やせるごみ」と「生ごみ」用の袋で、課長らは7月に問題を認識していたが12月まで公表せず、販売を続けた。欠陥のあるごみ袋は推定約84万枚に上り、半数の42万枚は店頭から回収されているが、残りの42万枚は市場に出回り、市民が購入した。
市では初動対応での原因究明や報告などについての職務怠慢があったとしたほか、5か月にわたり市民に公表しなかったことについて「市民生活に大きな混乱を生じさせ、公務に対する信頼を著しく失墜させた」として、この課長を戒告の懲戒処分とした。また上司である当時の自治・市民環境部長(50代男性)ら3人を懲戒以外の処分の文書訓告などにした。
村山秀幸市長は「心からお詫びする。改めて適切な事務の執行について徹底を図るとともに、市民の信頼回復に向けて誠心誠意努める」などとするコメントを発表した。
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