北陸新幹線の上越妙高駅西口(新潟県上越市)のコンテナを活用した複合商業施設「フルサット」が2016年4月に本格的にオープンする。現在は40フィートコンテナ一つで事務所とシェアオフィスのみの営業だが、4月下旬には40フィートコンテナを2個つなげた約60平方mの店舗4棟と、20フィートコンテナ1個で約15平方mの店舗4棟を扇状に配置した形となり、飲食、物販などのテナントが出る。
北信越地域資源研究所(上越市大和、平原匡代表)が駅前の扇型の民有地1650平方mを借りて進めている。昨年6月、40フィートコンテナ一つを設置し、事務所兼貸し会議室などのシェアオフィス事業を開始。当初は昨秋にほかのコンテナも配置される予定だった。同社によると、4月には当初の計画していた通りの形になる見通しがついた。
今月中に40フィートコンテナ3個と20フィートコンテナ2つが設置され、4月1日には、現在のシェアオフィスに加え、通常はカフェとして営業し貸し切りでも使えるレンタルキッチンなどがオープンする。同時にトイレ棟も設置される。
その後さらにコンテナの数をほぼ倍に増やし、4月下旬にはラーメン、居酒屋、物販などのテナントが開店する。
コンテナの1つは、地域の地酒やワイン、名産品、グルメなどが日替わりで楽しめる「コンテナ屋台」とする計画。このコンテナ屋台の開設資金の一部をクラウドファンディング (https://readyfor.jp/projects/furusatto) で募っている。平原代表は「資金集めという側面はもちろんだが、応援していただくという形をとることで、上越を応援したいという人、上越ゆかりの人とのつながりを深めたい」と話している。
いよいよ本格始動するフルサットについて平原代表は「一瞬で終わるのではなく日々異なるコンテンツを提供することで、飽きることなく継続して足を運んでもらえるようなまち作りを地域の皆様と一緒にはじめていきたい」としている。