「ブックマートかきむら」7月末閉店 直江津から “町の本屋さん” 消える

新潟県上越市の柿村書店(本部・中央2)が同市春日新田5の国道350号沿いに出店している書店「ブックマートかきむら」が2016年7月末で閉店することになった。教科書販売を含む学校関係、外商、上教大の売店は継続するものの、1893年(明治26年)4月の創業から120年以上続いてきた「町の本屋さん」が、直江津地区から姿を消す。

7月末で閉店する「ブックマートかきむら」(春日新田5)
柿村書店

1986年6月にオープンした「ブックマートかきむら」は、上越地域の郊外型書店の第1号。売り場面積165平方mに、雑誌、文庫本、コミックを中心に約6万冊の品ぞろえと、当時としては広い駐車場を誇った。

同書店はピークの1970年代前半、直江津地区に5店、高田地区に1店の計6店舗を展開していた。創業の地、中央2の本店は2001年5月に閉店しており、「ブックマートかきむら」だけが営業していた。

五代目の柿村徳成社長は「本のネット販売や、大型書店チェーンの進出、本離れなどで採算が合わなくなり、教科書販売と外商を中心にして効率化を図った。長い間利用いただいたお客様に不便をかけて申し訳ない」と話す。

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ブックマートかきむら