中川市長就任1か月会見 「意欲ますます高まる」 副市長は2人体制で3月に提案

新潟県上越市の中川幹太市長は2021年12月20日、定例の記者会見を開き、欠員の副市長1人について来年の3月定例市議会に提案する考えを示した。看板施策として掲げた副市長を4人にする条例改正案が市議会で否決されたことから、現行の副市長2人体制として運用する。また就任1か月を振り返り、「日々、市政運営にあたる中で意欲はますます高まっている」と語った。

定例会見で就任1か月を振り返る中川市長
中川市長会見

性急との指摘受け止める

中川市長は冒頭、市議会での副市長4人制の条例改正案の否決と、議員の反対を受けて補正予算案から政策諮問委員1人を任命する費用を削除して組み替えたことについて、「いずれも私の強い思いがあるが、性急な提案だったとの指摘を真摯(しんし)に受け止め、議員や市民の意見を聞き、職員と議論を深めていきたい」と述べた。

議会と対話継続

副市長4人制については、市議会本会議で条例改正案に賛成した議員は1人だけで、大差で否決された。中川市長は「話し合っていけば、私が何をするのかご理解いただきながら前に進めると思う。議会の皆さんと対話を続けていきたい」と実現に向けた決意を示した。来年度1年間をかけて検討を行い、2023年3月の市議会に提案し、同4月から実施したい考えを表明している。4人制が実現した際の副市長2人の処遇は、今後立ち上げる予定の「人事改革プロジェクト」の中で検討していくとした。

会食多くベルト周り危ない(笑)

市長就任から約1か月。休日はなかったという。これまで市長選に向けた政治活動や選挙戦で地域内をくまなく歩いてきたが、市長になってからは自由に歩く時間はなく、新型コロナの経済対策で率先して会食に臨んでいるとして「ちょっと、ベルト周りが危ない。そこは気を付けたい。体調は快調」と笑って話した。

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