新潟県上越市本町2に2018年2月26日、築150年の町家を生かしたレトロモダンなレストラン「みんなのフレンチ Lerch(レルヒ)」がオープンした。本場フランスや東京、新潟で経験を積んだ同市出身のオーナーシェフ、江口直樹さん(30)が、和食の良さを盛り込み、幅広い年代から親しまれる料理を目指し、腕を振るっている。
築150年の町家の風格
店に一歩足を踏み入れれば、5間間口の町家そのままの佇まいに驚くだろう。入り口のガラス引き戸を開けると広い土間があり、薪ストーブが赤々と燃えている。吹き抜けの天井を見上げれば、梁や柱が黒光りしており、明治元年に建られたという風格を漂わせる。アンティーク家具を配置し、改装の際に出た部材を生かすなど、モダンで落ち着いた雰囲気を醸し出している。
1階には4つのテーブルと、6人が座れるカウンターがある。2階には大小5部屋があり、最大で38人が収容できる。10人ほどの宴会やパーティーが可能。
野菜をたっぷり使った和フレンチ
上越市出身のオーナーシェフ、江口さん(30)は「フランス料理というと敷居が高いと言われる。店名を “みんなのふれんち” としたように、古民家を生かすことでなじみやすい雰囲気にしたかった。本町通りを活性化させ、若い人から本町に来てほしい」と話す。
江口シェフは、埼玉の「シャルメ」で料理の基礎を学び、2012年に渡仏。その後、東京・神楽坂の「カーヴ・ド・コンマ」で小峰敏宏シェフに師事し、第一人者から “野菜フレンチ” を学んだ。新潟市の「ティオペペ」と「G-terrace」を経て、故郷上越市で開業を果たした。
フランス料理というと高カロリーのイメージがあるが、野菜をたっぷり使って栄養バランスに配慮するなど、和のテイストを生かした幅広い年代から親しまれる料理を目指す。
まずは手頃なランチで
初めての人はまずは手頃な週替わりのランチから。「れるひセット」(1,500円) は、メイン料理が魚か肉料理、パスタの中から選べる。この日は生野菜、スープ、コンソメ茶碗蒸し、コールスローサラダ、高野豆腐の赤ワイン煮が付いた。デザートも充実している。主食はライス(五穀米のオリーブオイルライス)かライ麦パンが選べる。飲み物(コーヒー、紅茶)はプラス200円。
夜は居酒屋としても
ディナーコースは、3,500円から5,000円まで4コースを用意している。一品料理では、フランスの伝統料理「ホタテと白身魚のパイ包み焼き」(2人前 1,050円) が一押し。魚の形をしており、子供にも人気を集めそうだ。ほかに「牛ホホ肉の焼きリゾット」(1,200円)、「レルヒのテリーヌ・パテ」(800円)、「フォアグラと牛ホホ肉のギョーザ仕立て」(900円)、「越後かんずりオイルパスタ」(950円) が、“ぜひ食べてほしい”一品。
アルコール類も居酒屋の定番、ハイボール、焼酎、サワー (各500円) のほか、日本酒もある。健康酒として「酵素ジンジャードライ」(600円)、「青汁サワー」(580円) などもそろえている。厳選したハウスワイン (480円) のほか、ボトルワインも1本2800円を中心に用意している。
*価格はすべて税別です。
所在地 | 上越市本町2-2-26 |
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営業時間 |
ランチ:11:00~14:00 カフェ:15:00~18:00 ディナー:18:00~21:30 |
電話 | 025-520-8313(予約可) |
駐車場 | 10台(3軒南側の寿酒店横、黄色いコーンが目印) |
定休日 | 木曜日 |
公式サイト | http://lerch.site/ |