男性の世界最高齢として今月12日にギネス世界記録に認定された上越市在住の渡邉智哲さんが2020年2月23日午後11時10分、老衰のため入所していた同市浦川原区の介護老人保健施設「保倉の里」で死去した。112歳だった。
長男の妻の洋子さん(81)によると、ギネス世界記録の認定を受けた後、食事が取れなくなり点滴治療を受けていたが、2、3日前から呼吸困難になった。亡くなった23日の午後に家族が面会し、「おじいちゃん頑張って」と声をかけると、目を開けて「うん、うん」と答えていたという。洋子さんは「素晴らしい人だった。皆さんに笑顔をふりまいて、晩年は多くの方から生きがいや力を貰ったと言っていただき、素晴らしい人生だったと思う」と話した。
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渡邉さんは1907年(明治40年)3月5日、同市浦川原区に生まれ。県立高田農学校(現県立高田農業高)を卒業後、大日本製糖(現大日本明治製糖)に入社し終戦まで台湾で働いた。戦後は安塚区にあった新潟県の出先機関に定年まで勤務した。2015年5月から浦川原区の同施設で生活していた。
通夜は2月27日午後6時から、葬儀は2月28日午前10時30分から、直江津セレモニーホールへいあんで執り行われる。喪主は孫の哲也さん。
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