上越保健所管内でデング熱 6歳以下の男児が東南アジアで感染

新潟県は2015年6月10日、上越保健所管内で6歳以下の男児が蚊を媒介とするデング熱に感染し、医療機関に入院したと発表した。渡航先の東南アジアで蚊に刺されたもので、帰国後に発症し6月2日に医療機関を受診、デング熱の感染が判明した。県内でのデング熱の発生は今年初めて。

デング熱を媒介する日本に生息しているヒトスジシマカ
ヒトスジシマカ_S

県福祉保健部健康対策課感染症対策係によると、デング熱の潜伏期間は2~15日程度とされ、突然の発熱や激しい頭痛の症状が表れる。ウイルスは蚊を媒介して侵入するため、人から人へ直接感染しない。男児の場合、帰国後は蚊に刺されていないといい、感染が広がるおそれはないという。男児は回復傾向にある。

国内では昨夏、東京・代々木公園でデング熱が69年ぶりに発生した。県内でも、同公園で蚊に刺された男女3人が発症している。今回は海外渡航先での感染であり、県内では2006年、08年、10年などにも各1人の感染例がある。