閉店したあすとぴあ高田のスーパー、4000万円の負債で「破産」

業績不振のため、新潟県上越市本町5の再開発ビル「あすとぴあ高田」内の食品スーパーを閉店し債務整理中だった「株式会社グッディ」(資本金1100万円・久々江謙正社長)が2015年4月6日、新潟地裁高田支部から破産開始決定を受けたことが分かった。東京商工リサーチ高田支店、帝国データバンク上越支店によると、負債総額は約4000万円。

閉店の張り紙を出した旬菜市場はるか(2014年11月)
はるか閉店

同社は、2013年4月のあすとぴあ高田のオープンに合わせ、同市内で生鮮品を販売している店の関係者らが新たに設立。「旬菜市場はるか」の店名で、ビル1階の約390平方mの売り場で生鮮三品や惣菜を中心に販売していた。

設立1期目の2014年3月期決算では、約1億3000万円の売上を計上していたが、採算ベースには乗らず、約2600万円の欠損を余儀なくされた。その後も売上不足は続き、資金繰りも悪化。事業継続を断念し、2014年11月下旬「11月18日をもちまして閉店いたしました」との貼り紙を出して事業を停止した。

閉店した昨年11月、久々江社長は「開店した当初は売上があったが、想定していたほどではなく、4月の消費増税後は頭打ちになった」と話していた。

同店が閉店してから約5か月が経過したが、これまで新たなテナントは決まっていない。

オープン時のにぎわい(2013年4月12日)
はるか店内

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