上越市の新水族博物館 建設場所変更、施設は3階建に

上越市は2014年9月26日、2017年度のオープンを目指して整備を進めている新水族博物館の建設地を、現在の第1駐車場とし、施設は3階建てとすることを市議会総務常任委員会で説明した。今年1月に策定した基本計画では、建設地は直江津中等教育学校のグラウンドで、建物は2階建てとされていたが、現在策定中の基本設計で変更される。

破線の丸印の場所が基本設計で新たに決まった建設地
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基本計画では直江津中等教育学校のグラウンド(9100平方m)に延床面積8500平方mで2階建ての新施設を建設し、グラウンドを西側の高台に移転する計画だった。

ピンク色の場所が基本計画での建設地
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今回の基本設計では、新たな建設地となった第1駐車場の面積は5500平方m。ここに3階建てで新水族館を建設し、延床面積は基本計画と同じ8500平方mを確保する。また新たに第1駐車場周辺の民有地を買収か賃貸借であらたに確保する。グラウンドは移転せず、グラウンドの西側の高台を上越自動車学校の敷地を大型バスなどの駐車場にする。

市によると今回の変更は、3階建てとする基本設計者による提案のほか、グラウンドの高台移転による飛砂拡大を懸念する住民の声、建設予定地の地盤調査の結果など複数の要因を総合的に判断したものだという。

基本設計では建設費は63億円とされていた。この日の説明では具体的な数字は示されなかったが、市は「建設資材の高騰の影響は確実にあるが、無味乾燥な施設になることのないようバランスを取りながらやっていきたい」と答弁した。

今回の新水族博物館整備は、民間ノウハウを生かし質の高い事業にしようと、施設建設前に指定管理者を決めて、設計段階から指定管理者が関与できる整備運営手法を採用している。今年1月の基本計画策定後、6月から市と基本設計を行う篠崎淳さん(日本設計)と、指定管理者の横浜八景島が3者で協議しながら基本設計を進めている。

11月末をめどとしていた基本設計の完了は、数か月先にずれ込む見通しも示された。基本設計後、年度内には実施設計に着手する。

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