上越市の居酒屋、鉄板焼店経営「ひざまくら」が事業停止

創作居酒屋、鉄板焼店経営の「株式会社ひざまくら」(新潟県上越市国府4、資本金900万円)が2014年8月4日付で張り紙を出し営業を停止、弁護士に事後処理を一任した。今後は任意整理を予定している。帝国データバンク、東京商工リサーチ高田支店の調べで負債総額は6000万円が見込まれる。

整理・倒産

同社は2004年に創作居酒屋として創業し、2006年に法人改組した。上越市西本町3に「旬彩ダイニングひざまくら」、上越市大学前に「鉄板ダイニングHIZA」の2店舗を経営し、リーズナブルな価格と味が評判を呼び、ピーク時の2012年4月期には売上高1億6500万円を計上していた。

しかし、上越市大豆1の山麓線沿いに2008年、3店舗目としてオープンした串揚げバイキングの店「串揚げまんまる家」が不採算店となり閉店。手作り弁当と惣菜を扱う「セカンドキッチン 銀のすぷーん」に業態変更したが振るわず2011年に閉店した。これらの借入金がかさみ、支払利息負担が収益を圧迫していた。

その後、既存店のリニューアルを図って経営改善に取り組んだが、業績に改善はみられず、資金調達も限界に達したことから事業継続を断念した。