高田開府400年記念誌7月1日販売再開 差別問題の解説文添付

新潟県上越市は2014年6月30日、被差別部落の旧町名が記載された古地図を何の説明もなく掲載したため販売を見合わせていた高田開府400年の記念誌について、7月1日から部落差別問題を解説するA4の文書1枚を添付して販売を再開すると発表した。

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販売が見合わされていたの市や市民らによる実行委員会が作った記念誌「高田開府四〇〇年」と市総合博物館企画展のガイドブック「花の高田 城下町の歴史と文化」の2冊。

販売再開にあたって添付されるのは、「古絵図の掲載にあたって」と題した文書で、高田開府の頃から始まる差別の歴史や背景、差別をなくすための意識高揚の重要性などを盛り込んでいる。

添付される解説文書
開府記念誌解説文

既に記念誌などを購入している人は、書店や誌観光振興課などで解説文書をもらうことができる。

また、同市では今回の問題を受けて、幹部職員に対して差別や人権に関する研修を実施するほか、差別の歴史を再認識し人権意識を高めるフォーラムを計画するとしている。

◇被差別部落の旧町名記載の古地図掲載 高田開府400年記念誌販売見合わせ(2014年6月23日)
https://www.joetsutj.com/articles/52088443