ゴジラシリーズの怪獣が2001年、妙高山麓に出現していた!

全世界で大ヒットしているハリウッド版「GODZILLA(ゴジラ)」が2014年7月25日から、新潟県上越市のJ-MAXシアターをはじめ、全国で公開される。

ゴジラは日本の東宝が1954年(昭和29年)に公開した特撮映画から始まる一連のシリーズ作品。ゴジラシリーズでは、怪獣が東京、神奈川、静岡、大阪など、日本各地に出現して町を破壊するが、新潟県内では第25作「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」(2001年)で、地底怪獣バラゴンが破壊した妙高山麓の「大田切トンネル」の1か所のみとなっている。

映画の冒頭では、グアム島沖で消息を絶った米原子力潜水艦の救助に向かった作業艇が、深海で巨大な生物に遭遇する。防衛軍准将・立花(宇崎竜童)は、ゴジラではないかと主張するが、軍上層部は彼の説に耳を傾けない。

映画の冒頭に出てくる妙高山(曇っていて頂上まで見えない)
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破壊された「大田切トンネル」
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一方、TVスタッフとして日本各地で起きている超常現象を追っていた立花の娘・由里(新山千春)は、妙高山麓を訪れ、「妙高山の麓は神隠しの里と言われています」とレポートする。過疎化に悩む妙高村長(?)にクレームをつけられるが、「お客が来るチャンス」と説得に成功する。村長は「いやー、たまげた」と方言も話す。

そんな中、妙高山麓にある「大田切トンネル」が崩落し、暴走族が落石で下敷きになってしまう。地底怪獣バラゴンが暴れたのである。バラゴンは地中を移動し、新潟から東海地方へ進む。

ざっとこんなストーリーだが、なぜかバラゴンはタイトルの怪獣名に入っていない。妙高山の実写はいもり池から撮影したもので、前年春に撮影したようだ。ミニチュアセットの中にも登場する。バラゴンが破壊した大田切トンネルは実在しないので、実際にはロケは行われなかったようだ。

大怪獣総攻撃l

「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」予告編

「GODZILLA」予告編

*ご指摘により怪獣名を「バラゴン」に訂正しました。(6月30日)