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ダーウィンズ一切の説明拒否 再開発ビルめぐる虚偽の移転話

6年前

株式会社ダーウィンズ(新潟県上越市春日新田2、松橋紘史社長)が上越市本町5の再開発ビル「あすとぴあ高田」2階にテナントとして入居すると嘘の説明をしていた問題について、同社は上越タウンジャーナルがこの事実を報じた後も一切の説明を拒み続けている。国の認定を受けた中心市街地活性化策として約25億円の補助金がつぎ込まれた同施設への嘘の出店話を、約2か月間にわたって大々的に宣伝したことにより、出店する意思のある事業者の進出を妨げた可能性も指摘される。また、あすとぴあ高田の外壁に大型モニターを設置しCMを流すという嘘の企画営業も行ってきたが、これについても契約した企業への説明はない。同社による説明が求められているが、松橋社長は一切の説明を拒んでいる。

ダーウィンズの事務所である学習塾「有田スクール」
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嘘の移転話宣伝、テナント誘致阻害

4月1日に上越タウンジャーナルが報じるまでの約2か月間、同社は運営するウェブサイト「みんなの上越新聞」に移転契約が済んでいる旨の複数の記事を掲載し、大々的に告知してきた。この時点でも現在でも、ビルの所有会社は一貫して「契約はしていない」と説明しており、将来的にも「まったく白紙」としている。上越市の中心市街地活性化を担当する部局も、ビルの所有者を通じて、契約済みとの表示をやめるよう繰り返し指導してきたが、同社はこれらの要請を無視してきた。

あすとぴあ高田の2階は2013年4月のオープン以来ずっと空のままで、多額の税金がつぎ込まれた施設だけにこの場所へのテナント誘致が課題となっている。ビルを所有する会社はこの間ずっと、医療機関や福祉関係を中心にテナント誘致を進めており、現在もこの方針で誘致を継続している。

こうした経緯から、商業施設の誘致に詳しい関係者は「ダーウィンズが嘘の移転契約を宣伝したことで、仮にこの場所に入る意思がある事業者がいた場合にそれを妨げたことになり、公共の利益を大きく害したことになる」と問題点を指摘する。

移転前提にCM募集、契約企業に説明なし

さらに、ダーウィンズはあすとぴあ高田の外壁に大型モニターを設置してCMを流すという嘘の企画営業を行っており、実際に契約した市内の企業もある。3月の時点でダーウィンズは「関東地方降雪の影響に伴い、現段階で大型モニターの納期が判断出来ない状況となりました」というメールを契約した企業に送っているが、その後説明はない。4月に入ってからは一転して「最初から契約はなかった」と主張している。しかし、大型モニターへの広告掲載などの条件が記載され、ダーウィンズの会社印が押された契約書は存在し、契約した企業は実際に広告料金をダーウィンズに支払っている。

↓あすとぴあ高田への移転を前提に、施設の外壁に大型モニターを設置しCMを流すことを約束した契約書(クリックで拡大)

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移転を前提としたダーウィンズの広告企画のチラシ(クリックで拡大)
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2014年2月にダーウィンズが行っていた広告営業企画(元のページは削除されているため画像で再現しています)
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虚偽指摘の報道後に登記変更

ダーウィンズが移転話を盛んに宣伝していた3月まで、同社の社長は松橋氏とは別の人物で、取締役と名乗っていた高橋寛子氏も取締役ではなかった。この点については虚偽の説明がなされていた。しかし、上越タウンジャーナルが報じた後の4月7日付で登記を変更し、松橋氏が社長、高橋氏が取締役に就任していている。

一切の説明拒む松橋紘史社長

これらのことを含め、上越タウンジャーナルは再三にわたり同社に説明を求めた。同社の事務所を複数回訪問し、松橋社長に取材を申し入れた。しかし、松橋社長は一切取材に応じず、代わりに従業員の男性が「松橋は取材には応じないと言っています」と繰り返した。また契約した企業への説明もないままで、従業員の男性は「社長の松橋が説明しないと言っているので、詐欺罪で告訴されたり、裁判で損害賠償を請求されても仕方ありません」と困惑した様子で話した。訪問を繰り返す中で、ダーウィンズの事務所である学習塾「有田スクール」の前で喫煙する松橋氏に遭遇したが、取材には応じず無言で事務所に入っていった=動画=

取材を拒む松橋紘史氏=動画=
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ロゴ盗用のポスター販売、JR東日本がサイトから削除要請

このほか、「みんなの上越新聞」のコンテンツについても、著作権法上違法なものがある。ダーウィンズは、JR東日本のキャンペーン「JR SKISKI 」(http://jr-skiski.com/ad_gallery/)のポスターデザインとロゴ、キャッチコピーを盗用したポスターの販売を行っていた。これについてJR東日本は今月、同社にこれらの削除を要請した。ダーウィンズはJRの要請には従ったようで、盗用したロゴなどは削除され、これらのポスターの販売もやめている。

キャッチコピーやロゴを盗用し販売していた様子(画像は再現。クリックすると価格表なども見ることができます)
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↓みんなの上越新聞の当該ページ
http://joetsu-shinbun.com/poster.html

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