上越市の佐藤工務店が自己破産 負債8800万円

新潟県上越市昭和町2の「有限会社 佐藤工務店」(資本金1500万円)が2014年4月4日で事業を停止し、同8日に新潟地裁高田支部に自己破産を申請した。帝国データバンク上越支店の調べで、負債は約8800万円が見込まれる。

整理・倒産

同社は1945年(昭和20年)1月に創業、62年2月に法人改組した木造建築工事業者。大手ハウスメーカーの下請け工事を主体に、上越地区で住宅新築工事、リフォーム工事を行い、98年12月期には年売上高約2億5000万円を計上していた。

しかし、消費の冷え込みによる住宅着工件数の減少から、受注量は減少傾向をたどっていた。近年は経費節減により黒字転換できていたものの、年売上高は6000万円から7000万円内外にとどまり、低収益が続いていた。

13年12月期の年売上高は、消費税増税前の駆け込み需要で約9400万円に回復していたが、今後は反動で受注の減少が予想されることと資金調達が限界に達したため、事業継続を断念した。