高田城などをCG映像で再現 高田開府400年実行委員会

高田城完成から今年で400年を迎えることを記念して新潟県上越市の高田開府400年祭実行委員会(植木宏会長)は、同城や春日山城、福島城をコンピューターグラフィックス(CG)で再現した映像「三城物語」と、築城から現在までの歴史をまとめた記念誌を作成した。2014年4月8日、高田図書館で試写会を行った。CG映像は高田城三重櫓で見ることができる。

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映像と記念誌の制作は同実行委員会の記念事業として行われた。事業費は合わせて約4600万円で市の交付金を活用。凸版印刷(東京)に委託して半年かけて作られた。

映像は3200万円かけて作られ、資料や一部想像を交えてCGで再現。近世建築の専門家で大河ドラマ制作にも関わっている昭和女子大の平井聖教授が映像考証として参加している。高田城は建物の中まで詳細にわたって表現しており、本丸御殿内の部屋や極楽橋、本城御門などを見ることができる。また当時の高田城下町の様子も再現。このほか上杉謙信の居城、春日山城や松平忠輝が高田城築城まで居城にしていた福島城もCGで表した。

13分にまとめられた映像は高田城三重櫓で見られるほか、今後は市内全小中学校などに配布される。またこれらの映像に加え、パソコン操作でCGの中を自由に移動できる機能を持ったものもあり、市総合博物館でゴールデンウイーク頃から利用できる。

CG映像のサンプル(2分) サンプルのためナレーションなどの音声はありません

記念誌は高田城築城の経緯や城下町の様子のほか、江戸末期や明治から現代まで高田の歴史をまとめた。序章には春日山城や福島城を紹介。A4判オールカラーの138ページで7000部作成しており、市内の春陽館書店、柿村書店、ブックコスモスで取り扱っている。価格は1500円。

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