トラベルミステリー作家・西村京太郎氏が、徳間書店発行の月刊誌「読楽」4月号に、北陸新幹線の上越妙高駅が登場する新作連載「北陸新幹線ダブルの日」の連載を開始した。新潟県上越市の新幹線まちづくり推進上越広域連携会議事務局では「人気作家の西村さんの連載なので、上越妙高駅を認知してもらえる強いインパクトを期待している」と述べている。
同連携会議が昨年9月28日に柏崎市の産業文化会館で開催した「『ようこそ。越五の国へ。』リレーフォーラム」で、ゲストに迎えた西村氏が、鉄道の持つ魅力や、鉄道による街の活性化について期待を述べ、「越五の国」(上越、妙高、柏崎、十日町、佐渡の5市)を舞台にした作品執筆を約束していた。
「読楽」4月号に連載された「北陸新幹線ダブルの日」は、上越妙高駅を舞台にした2015年の北陸新幹線の開業セレモニーから始まる。関係者の中に、新幹線工事に尽力した吉岡浩一郎の遺影を持って列席した孫娘がいた。吉岡は10年前に何者かに殺された経緯があり、その捜査を担当した警視庁捜査一課の十津川警部も列席していた。パーティー終了後、十津川警部と亀井刑事は10年前の事件について再び調べ始めた……。
連載1回目は全15ページで、連載数は5~6回の見込み。同連携会議によると、西村氏はフォーラムに来た際、柏崎市や上越市を取材しており、同様の作品は「1本だけではない」と述べたという。
【おまけ】
これまで出版された西村氏のミステリーで、上越地域に関係がある作品は今回が初めてではない。
「寝台特急『日本海』殺人事件」には上越市の消防団員や赤倉スキー場、直江津駅が出てくる。 「特急『白鳥』十四時間」には糸魚川や直江津という駅名が出てくる。