任期満了に伴う上越市長選(2013年10月20日告示、27日投票)に2期目を目指して出馬を表明している現職の村山秀幸氏(64)が2013年10月2日、同市新光町3の後援会事務所で記者会見し、公約を発表した。財政健全化を前面に打ち出すとともに、新・水族博物館や厚生産業会館(仮称)の建設などを盛り込んだ。
村山氏は、市町村合併の特例措置が切れる2015年度以降に国からの普通交付税配分額が縮小されていき、2018年度以降の予算編成が困難になるという見通しの下、財政健全化を最優先課題として掲げた。歳入が大きく減少したケースのシミュレーションを行い、今後1、2年の間に歳出のどの部分を減らすのか市民に示すことを約束した。「次の任期の大きな課題となるが、このことをやり遂げられれば、2018年度以降の持続可能な姿が見えてくる」と話した。
また、これまで検討を進めてきた新・水族博物館、厚生産業会館(仮称)、新クリーンセンターについては建設することを公約に掲げた。このほか、「あんしん」「まなび」「いきがい」「にぎわい」の四つをキーワードに1期目の取り組みをさらに進める。
村山氏は「問題提起だけして終わりというわけにはいかない。財政健全化、市民の安全安心、すこやかな暮らしづくりに解決の道筋を付けたい」と意欲を語った。
市長選に立候補を表明しているのは現職の村山氏のみ。