上越市立水族博物館のサイクルモノレール撤去へ

レールの劣化などで今年4月から営業を休止し、その後の検査で、建築基準法の基準を満たしていないことが分かった上越市西本町4の市立水族博物館のサイクルモノレールが、解体撤去されることになった。改修費が約4000万円に上り、年間の利用料収入が、改修後の運営や点検などにかかる年間経費とほぼ同額になる状況から、市教育委員会が解体撤去を決めた。開会中の市議会9月定例会に解体撤去費を盛り込んだ補正予算案を提案している。

上越市立水族博物館のサイクルモノレール
サイクルモノレール

市教委によると、今年の営業開始前の3月に行った定期点検で劣化が進んでいることが分かり、4月からの営業を休止。5月下旬の細密検査でレールの多くや枕木、支柱の一部などがさびて薄くなり、建築基準法の基準を満たしていないことが分かった。乗り物にもさびがあり、8台すべて交換が必要と判断された。

市教委によると、改修費は約4000万円に上る上、運営や点検などにかかる年間経費が約300万円で年間の利用料収入とほぼ同額という。解体撤去費は591万円で補正予算議決後、年内をめどに作業が行われる。

サイクルモノレールは1980年の同館オープン時に設置され、1993年の同館増築に合わせて大規模改修された。2人乗りで自転車をこぐ要領で進む遊具。

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