上越初のメガソーラー施設がしゅん工

新潟県上越市大潟区渋柿浜に国際石油開発帝石が設置した太陽光発電施設「INPEX(インペックス)メガソーラー上越」のしゅん工式が2013年4月18日、現地で行われた。最大出力は2メガワット。雪国で発電するための工夫が凝らされた施設で、上越市内では初のメガソーラーとなる。

再生可能エネルギーへの取り組みを強化している同社としても、初めてのメガソーラー事業。同社の製油所跡の敷地内の4万6710平方メートルを活用し、1万5060枚の太陽光パネルを設置した。昨年9月に着工し、先月発電を始めた。年間発電量は約248万キロワット時で、一般家庭約750世帯の年間電力消費量に相当する。発電した電気はすべて東北電力に売電している。

冬の積雪への対策として、一部に雪が積もっても発電性能が落ちにくい太陽光パネルを採用したほか、通常15~20度とされるパネルの角度を雪が落ちやすいよう30度にした。さらに、パネルの背面に補強材を入れ1.8mの積雪に耐える強度を持たせるなどさまざまな対策を講じた。

積雪対策として傾斜を通常より急にした太陽光パネル
メガソーラー

しゅん工式には同社関係者のほか、村山秀幸市長らが出席し、神事とテープカットの後施設内を見学した。
 同社執行役員で経営企画本部本部長補佐の石井義朗さんは「市内では直江津にLNG(液化天然ガス)受入基地も建設中で、総合エネルギー企業として環境にやさしいエネルギーを地域に供給していきたい」と話した。

関係者がテープカット
テープカット

市内ではこのほか、谷浜地区にある「たにはま公園」に新潟市の総合建設業「廣瀬」が最大出力2.4メガワットのメガソーラー施設を設置する計画があり、6月に着工する予定で、9月末からの稼働を目指している。

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