「お菓子スーパーC&C」の田村商事が自己破産

新潟県上越市南本町2などに「お菓子スーパーC&C」を出店していた菓子類卸の「田村商事株式会社」(本社新潟市、資本金1000万円)が2013年2月19日、新潟地裁に自己破産を申請した。帝国データバンク新潟支店、東京商工リサーチ高田支店によると、負債総額は19~20億円が見込まれる。

整理・倒産

同社は1947年に田村商店として個人創業し、54年に有限会社田村商店に法人改組、90年9月に現商号に変更した。新潟県内では大手の菓子卸商で、県内の大手・中堅食品スーパーや近県の食品スーパーを得意先として、2007年6月期には年売上高約56億円をあげていた。

2007年4月からは小規模事業者や一般個人向けの小売店「お菓子スーパーC&C」の名称で山形県6店舗、福島県3店舗、新潟県1店舗の計10店舗を展開するなど業容を拡大していた。高田店は2010年4月28日に、妙高市栗原4から移転オープンし、米菓や駄菓子など常時1000種類以上を取り揃えていた。

2009年6月に本店敷地内で火災があり約1億円の被害があったことや、2010年10月に前社長の田村博範氏が死去するなど、経営環境が悪化し、一連の業況悪化を受け債務超過に陥っていた。

関連会社のユーハン、タムラ製菓、たむら食品も、同社に連鎖する形で2月20日に事業を停止している。