柏崎の温泉施設「ソルト・スパ潮風」行き詰まる

新潟県柏崎市北園町の温泉施設「ソルト・スパ潮風」を運営している「柏崎潮風温泉株式会社」(資本金7500万円、従業員14人)は、2013年2月18日、新潟地裁長岡支部に民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けた。東京商工リサーチ高田支店によると、負債総額は約3億8000万円が見込まれる。今後の法的手続きの中で営業を継続しながら再建を目指す。

整理・倒産

地元温泉組合からの要望を受け、新潟県から助成金を得て、総額1億円を投じて温泉を掘削し成功したことから1995年1月、同社が設立。柏崎市や柏崎商工会議所、民間企業43社が開発・運営に関わり、1996年4月から「ソルト・スパ潮風」の名称で日帰り施設を始めた。

しかし、2004年10月の中越地震、2007年7月の中越沖地震と、度重なる震災被害と風評被害により利用者が減少した。2008年3月期は売上高が1億8600万円に落ち込み、2700万円の赤字に転落した。2011年3月期には4期ぶりに黒字に回復したが、東日本大震災による原発事故の影響でその後の利用者が大幅に減少していた。