旧大和上越店のベル 約40年ぶりに美しい音色

旧大和上越店の屋上に設置され、1975年の開店当時に時報として鳴らされていたベルが2013年2月10日、新潟県上越市の金谷山で行われたレルヒ祭で「まちの記憶の鐘」として約40年ぶりに美しい音色を響かせた。

レルヒ祭の会場、金谷山に設置された「まちの記憶の鐘」
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ベルは大和上越店が2010年4月に閉店した後、高田文化協会の藤林陽三会長が無償で譲り受け自宅で保管していたが、その後に上越市が本町3の旧第四銀行高田支店内に「まちの記憶の鐘」として展示・保管している。今回、金谷山で多くの人にベルの音色を楽しんでもらおうと、金属製の台座とキャスターを付け、移動可能にした。

金谷山のスキー発祥記念館前の休憩所に設置されたベルは、1回1時間ずつ、計3回の試打時間を設けた。シャトルバスの乗降場になっていたため、バスから降りた人や待つ人などが、次々とベルを鳴らして音色を楽しんでいた。

金属製で重さ150kgという重量級のベルのため、音の大きさも超ド級。旧大和上越店では苦情が多く、間もなく中止したというだけあって、鳴らした後に耳を押さえる人もいた。物珍しさで集まった子供たちは、「きれいで大きい音だった」と話していた。

美しいベルの音を動画で