衆院選新潟6区3氏が立候補 上越市内で第一声

第46回衆院総選挙が2012年12月4日公示され、12月16日の投票日まで12日間の本格的な選挙戦に突入した。新潟6区小選挙区には民主、自民、共産公認の3氏が立候補を届け出た。

新潟6区に立候補したのは、届け出順に自民元職で6区支部長の高鳥修一氏(52)、民主前職で農水副大臣を務め6選を目指す筒井信隆氏(68)、共産新人で県党委員会職員の高橋ミキ子氏(53)。筒井氏と高鳥氏は比例代表の北陸信越ブロックにも重複立候補している。12月3日現在の選挙人名簿登録者数は6区全体で29万3433人。

立候補を届け出て第一声を上げる3氏(左から高鳥修一氏、筒井信隆氏、高橋ミキ子氏)
新潟6区

【新潟6区の立候補者】(届け出順)
高鳥修一(52) 選挙区支部長、自民元職(公明推薦)、当選1回
筒井信隆(68) 弁護士、民主前職(国民新推薦)、当選5回
高橋ミキ子(53) 政党役員、共産新人

午前8時半の立候補届け出に前後して、冷たい雨が降る中、3陣営とも上越市内で出陣式を開き、街頭演説に繰り出していった。

◇3氏が上越市内で第一声

高鳥修一氏
高鳥修一

前回選で比例の議席を失った高鳥修一氏(52)は午前8時から、上越市下門前のかに池公園で出陣式。元衆議院議員の父、修氏をはじめ自民党系県議や自民、公明の市議、市民らが集まった。
 高鳥氏は「日本の責任政党は自民党。安倍総裁とともに力を合わせて日本を必ず立ち上がらせる」と政治の師と仰ぐ自民の安倍晋三総裁との強いつながりを前面に打ち出した。国民の命を守るための公共投資の必要性や、聖域なき関税撤廃を前提とした環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への反対、上越を日本のエネルギー基地とすることなどを訴えた。
 「政治の道に志を立てて苦節10年。先人が命がけで守ってきた誇り高い日本、日本のふるさとを守るために私とともに戦ってください」と力強く意気込みを語り、支援者に協力を求めた。

筒井信隆氏
筒井信隆

6選を目指す民主前職で元農水副大臣の筒井信隆氏(68)は午前8時15分から上越市木田1の事務所前で出陣式を行った。同党の風間直樹参院議員や民主系の県議、市議のほか連合関係者らが顔をそろえた。
 筒井氏は「消費増税のみ命をかけるのでなく、景気回復やマニフェスト実行に命をかけるべき。円高・デフレ不況を克服するのが最大の課題で景気が回復するまでは消費増税を先延ばしすべき」と訴えた。また3年余の民主党政権を振り返り「マニフェストについてはマスコミに言われている以上に実行してきた。特に農業分野は全て実行した」と力説し、上信越自動車道4車線化工事の着手や上越市板倉区国川の地滑り復旧工事など実績を強調。「バイオマス発電や小水力発電はこの地域で行われており、この地域を活性化させる大きな手段。これからも国政の場で地元の課題に取り組みたい」と語り、協力を求めた。

高橋ミキ子氏
高橋ミキ子

新潟市出身で10月に上越市に転居してきた共産新人の高橋ミキ子氏(53)は午前8時50分、上越市西本町3のイトーヨーカド直江津店駐車場前で出陣式。共産の市議と支援者らが集まった。
 高橋氏は原発の即時廃炉を掲げ「野田政権は国民の声を全く聞かず再稼働させた。危険な原発を一刻も早く退けて、水力発電や風車などの自然エネルギーに切り替えていく」と力説。消費増税とTPPに関しては「買い物のたびに消費税が取られてほんとうに辛い。消費税に頼らず1円も上げなくても十分にやっていける」、「TPPへの参加は米どころ上越でおいしいお米を作るのが大変になる。日本共産党の躍進でTPPには絶対に参加しない」と訴えた。
 さらに集まった支援者らに「大きな支援よろしくお願いします」と協力を呼びかけた。

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