2010年4月に撤退した大和上越店跡(上越市本町4)に平屋建ての商業施設を整備する計画で事業主体のイレブンビルは2011年9月8日、出店希望者への説明会を本町3の雁木通りプラザで開いた。市内外から飲食やファッションなどの約50社が参加した。
大和跡地の商業施設整備は現存のビルを所有するイレブンビルが事業主体。店舗面積は約1300平方m。平屋建てで休憩などができる広場を設ける。日常生活の利便性を向上させる店舗をキーテナントに、地産地消の飲食店や地域初のこだわり商品などを扱うのテナントを配置する計画で、合計6、7店舗を予定している。キーテナントには日常の買回り品を中心とした物販関係を想定していて、複数社と交渉中だという。
説明会にはファッション、雑貨、飲食など多様な業種が集まった。イレブンビルによると、飲食が多く、県内や首都圏の会社も参加した。イレブンビルの小倉潔社長は「大和撤退の衝撃は大きく、商店街は非常に厳しい状態が続いている。まちを何とかよみがえらせることにぜひご協力いただきたい」と呼び掛けた。
オープンは来年10月の予定。イレブンビルでは今年10月末をめどにキーテナントを含む出店者を決めたい考えだ。
事業費は現存ビルの解体を含み約6億2200万円。このうち3億3500万円が国や市からの補助金でまかなわれる見通しとなっている。
現存ビルは10月から解体され、来年4月には新たな商業施設建設に着工する予定。