市長公約 厚生産業会館の基本構想策定へ

上越市は村山秀幸市長の公約の一つ、「厚生産業会館」の建設に向けて、年度内に建設場所や規模などを含む基本構想を策定するというスケジュールを2011年9月8日、市議会建設企業委員会に示した。2013年度の着工を目指し建設を前提に計画を進める市に対して、議員からは「公約とはいえ市民の意見を聞いてから建設を決めるべき」とする意見が出た。

07年に廃止された厚生南会館(本城町)に代わる施設として、高田地区に建設するというのが市長の公約。10年度、市関係各課による内部の検討委員会で協議した結果、施設内容としては、公民館機能とコンサートなどができるホール、喫茶程度の飲食の機能が必要で、場所は高田公園周辺、高田駅を含めた中心市街地という方向性が出ている。

本年度は、全国での類似事例を調べる調査委託を当初予算で実施している。市は、11月に有識者などによる検討委を設置して具体的な場所や内容などを詰め、高田区の地域協議会への諮問を経て年度内には基本構想をまとめる考え。

8日の建設企業委員会での採決では、会館建設を前提とする市の考えに対し、樋口良子議員(共産)が「公約といえども市民の意見を聞いてから建設の是非を判断すべきで、一方的に進めようとする市の姿勢に納得できない」として検討委設置費用を含む補正予算に反対した。

9月8日の建設企業委員会での補正予算の採決
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