上越市が全ての学校などで放射線測定実施へ

東京電力福島第1原発の事故を受けて上越市は2011年9月上旬をめどに、すべての市立小中学校と公立私立の保育園、幼稚園で大気中の放射線測定を実施する。8月17日にまでに専決した補正予算に関連費用152万円を計上した。

全ての市立小中学校と公立私立の保育園、幼稚園の合計158か所のうち、市は先月県から借りた装置を使って26か所で大気中の放射線測定を実施している。いずれも異常な値は出ていないが、保護者から不安の声があるため、すべての場所で測定することにした。

未測定の132か所については業者に委託して実施する。測定は早ければ今月下旬から始める予定で、9月中には結果を公表する。

このほか補正予算で、大気中の放射線を測定する装置を市で1台購入する。市ではこの種の装置を持っていないため、今後必要な際に臨機応変に対応できるように購入するという。

現在市内の放射線量は、春日山町3の上越保健所屋上に設置されたモニタリングポストで常時測定しており、これまでのところ異常な値は出ていない。また、8月1日からは県から借りたポケット線量計14台を合併前上越市と13区の職員が携行し、24時間の線量を計測している。

市が7月に実施した学校での放射線量測定の様子
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*「上越市内の小中学校で放射線測定開始」(2011年7月19日)↓
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*「これがモニタリングポストだ 上越保健所屋上に」(2011年3月16日)↓
https://www.joetsutj.com/articles/51702567