東京電力福島第1原発の事故を受けて上越市は2011年7月19日から、市内小中学校のグラウンドで放射線量の測定を始めた。21日までの3日間に15校で測定する計画で、結果は随時、県のホームページなどで公表する。
県から借りた装置を使い、グラウンドの四隅と中央で放射線量を測定する。それぞれの場所で地上から高さ10cm、50cm、1mの場所で測る。
測定に使う装置
地理的なバランスを考慮して、13区の各1校と旧市域2校の合計15校で測定する。今後、8、9月も引き続き測定を続ける予定だという。
初日は市立国府小と名立区の宝田小のグラウンドで測定した。国府小では、市の職員が2人一組になって測定した結果、基準値内の数値だった。
市内の放射線量は、上越保健所屋上に設置されたモニタリングポストで常時測定しており、これまでのところ異常な値は出ていない。
市防災危機管理課の北島恒夫課長は「予想通りに正常な値だった。こういった調査を通じて、市民の皆さんに安心していただければ」と話していた。