消防庁の全国瞬時警報システム(Jアラート)を作動訓練が2011年6月28日、全国一斉に実施されたが、気象庁から送信されたデータに誤りがあり、全国の自治体などで正常に端末が起動しなかった。上越市でも午前10時15分に、木田1の庁舎内で緊急地震速報が自動的に流れるはずだったが、端末が自動的に起動せず手動で速報を流した。
上越市によると、Jアラートの作動訓練は年2回行われているが、今回は気象庁からのデータで自動的に端末が起動して速報が流れる初めての訓練だった。市では来庁者が慌てないようにと、訓練であることを告げる張り紙や職員を配置するなどの対応をして臨んだが、時間になっても端末が自動起動せず、手動で庁内に緊急地震速報を流した。
気象庁は今回のミスについて「深くお詫びいたします。今後、同様のことが発生しないよう、発信前のチェックを徹底し、再発防止に努めます」としている。
上越市の訓練で手動で起動する様子=動画=1分25秒
上越市役所のJアラート端末