上越市議会議員の近藤彰治氏(60)が2010年12月1日、上越タウンジャーナルの取材に対し、来年4月に予定されている県議会議員選挙上越市区(定数5)に出馬する意向を明らかにした。上越市区にはこれまでに現職の5人のほか、同市議の滝沢一成氏(53)、同市議で元安塚町長の矢野学氏(70)が出馬の意向を明らかにしている。さらに共産党上越地区委員会も候補選定の最終調整に入っており、定数5に9人が挑む混戦となりそうだ。
<新人の3人>
<現職の5人>
現職は小林林一(66)、楡井辰雄(58)、市村孝一(49)=いずれも自民=、梅谷守(36)=民主=、小山芳元(62)=社民=の5人で、いずれも出馬を予定している。
1日、出馬の意向を明らかにした近藤氏は市議4期目。みんなの党に推薦願いを出している。「県の事業に関して市議として限界を感じて立候補を決意した」と話した。特に並行在来線、儀明川ダム、上信越道4車線化などを課題として挙げ、「県とのパイプ役を務めたい」としている。
このほか新人では10月に、滝沢、矢野両市議が出馬の意向を表明している。
滝沢氏は市議1期目。自民党を離党し、民主推薦で出馬する。「2年半市議をやって、この市の命運を左右するような大規模事業には県が関わっているということがよく分かった。県議となった方がより上越に貢献出来る」としている。
矢野氏は元安塚町長で、市議2期目。自民党籍を持つが、推薦については今後検討するとしている。「地域主権の時代を目指す中、県と市のパイプ役であるべき現職県議に政策立案能力や実行力が見えない。町長として培った県行政へのパイプを上越市のまちづくりに生かしたい」と話している。
日本共産党上越地区委員会も今月中の候補擁立を目指して最終的な詰めの選定作業を進めている。
すでに候補予定者によっては辻立ちをしたり、幹線道路沿いに事務所を構えたり、市内全域を対象に後援会組織を拡大したりと前哨戦が繰り広げられている。
前回2007年4月は合併による新区割りでの初めての選挙で7人が立候補した。前回選挙での各候補の得票数はこちら(県選管のホームページへのリンク)。