2010年の日本スキー発祥100年に向けて上越市内の調理師会が郷土料理「スキー汁」をベースにした和、洋2種の「スキー鍋」を考案した。
鍋は県スキー発祥100周年プロジェクトメインキャラクター「レルヒさん」と、長岡外史をモチーフにした陸上自衛隊高田駐屯地創設60周年記念マスコットキャラクター「がいし君」にちなみ、洋風鍋を「レルヒさん仕様」、和風鍋を「がいしくん仕様」とした。
洋風鍋はブイヤーベース仕立ての鍋汁に、ニギスのつみれ団子やタラなどの魚貝類、人参、大根、白菜、サツマイモなどの野菜が入る。和風鍋の汁は鶏がらスープにペースト状にした大根、米粉、酒粕、スキムミルクを合わせ、上越みそなどで味を整えた。具はニギス、タラ、人参、大根、白菜、里芋など。
約10年前、スキー汁の復興に尽力した市内の飲食店経営者が監修し、上越の調理師会を代表する腕前の料理人が開発に携わった。試食会は市内で開かれた上越調理師協会(宮越正敏会長)と調理師会直江津協会(荒納正晴会長)による合同料理講習会の中で行われた。宮越会長は「スキー鍋を上越名物として育てていきたい」と話した。 今後、「スキー鍋」の旗を立てた飲食店で提供していく予定だ。