場外舟券売場早ければ年内開設へ 地元が容認

上越市富岡のウイングマーケット内に競艇の場外舟券売場を設置する構想について地元町内会などが設置を容認したことが2011年1月24日、上越市議会文教経済委員協議会で報告された。手続きが順調に進めば、年内にもオープンする予定という。

昨年3月から町内会や施設設置予定地に近い市立富岡小学校PTAなどへの説明会を開いてきた結果、昨年12月に富岡町内会が市に対して設置を容認する文書を提出した。

市の説明によると、富岡地域全体として地域活性化のために設置を容認するという姿勢を示している。ただ「容認」とは積極的な賛成だけでない。PTAとしては交通安全や風紀、防犯などの点で懸念を示し、子供たちの安全確保などを前提に容認としている。

澤海雄一産業観光部長は「これまで市は中立な立場で説明してきたが、今後は設置に向けて必要な手続きに着手したい」と説明した。

舟券売場は収益の一部を地元の自治体に提供するとともに、使われていない店舗・施設を地域のコミュニティースペースとして再利用する「オラレ」という施設を想定している。今後、競艇場を持つ自治体と上越市との間で協定を締結し、管轄警察との協議、国交大臣の許可などの手続きを経て建物を市が借り上げ、競艇振興センターが改修工事をしてオープンとなる。設置費用は1億5000万円を上限に同センターが負担することになる。

施設の広さは約370平方m、来場者は1日370人程度で1日の売上260万円を見込む。年間売上は約9億円でこのうち2%に当たる1800万円が事務協力費として市の収入になる見通し。