筒井、風間両議員が学校の津波対策見直し要請

東日本大震災での津波被害を受けて、民主党の参議院議員、風間直樹氏と衆議院議員で農水副大臣の筒井信隆氏が連名で2011年4月25日、地元上越市の中野敏明教育長に津波を想定した小中学校の避難態勢の見直しなどを要請した。

中野教育長を訪ね要請する風間議員(右)
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東日本大震災では、学校での避難対応の差が、児童生徒の生死を分けたケースもあり、上越の保護者から避難態勢の見直しを求める声が両国会議員に数多く寄せられたことを受けて、要請した。

この日は風間氏が上越市教育プラザに中野教育長を訪ねた。市内では直江津や名立区などで海に面した学校が多く、津波の遡上が予想される関川沿いにも多くの学校がある。これらの学校の児童生徒の避難場所や方法の見直しや保護者への説明などを要請した。

風間氏は「学校の近くに避難できる高台のない場合も多く、その場合は学校そのものの高さを確保するなどの方法も必要。今後、実態を確認して文科省に伝え国の施策に反映させたい」と話した。

中野教育長は「海岸からすぐに山があって逃げる場所の少ない学校もある。津波をよく想定して対策をしたい」と答えた。

市内には小学校55校、中学校23校あり、このうち小学校19校、中学校9校が海岸から5km圏内にある。このうち、直江津小、 直江津南小、古城小、直江津東中、春日新田小、柿崎小など10か所が市の津波避難所に指定されている。