上越市にも避難所開設 福島から避難者

上越市は2011年3月16日、東日本巨大地震で被災した人のための避難所を開設した。東京電力福島第1、第2原発の事故により、福島県から新潟県に避難してくる人が増えている。同避難所では200人の受け入れを予定しているが、市は今後の状況によっては増設も視野に入れている。(江口)

木田1の上越勤労身体障害者体育館に開設された避難所
20110316hinanjo1s

避難所は午後3時に開設され、午後4時までに2組5人が訪れた。いずれも東京電力福島第1原発の事故で避難指示が出ている半径20km圏内にいた人。上越保健所で放射性物質の検査を受けた後、体育館に入った。

地震のあった11日から福島県内避難所を転々として知人のいる上越市に妻と2歳の息子とともに来た福島県南相馬市の男性会社員(30)は「ガソリンを継ぎ足し継ぎ足ししながら、原発から遠ければ遠いほどいいと思いここまできた。落ち着いたら戻りたいが、会社も避難指示区域内にあり、何年かかるか分からない。これからの生活が心配」と話した。

体育館を6区画に区切って畳をしいた避難所
20110316hinanjo2s

赤ちゃんなどのために別の個室も用意している
20110316hinannjo3s

体育館は6区画に区切られ、それぞれ36畳の畳がしかれた避難者が過ごすスペースのほかに、乳幼児や高齢者などに対応する部屋も用意している。

避難所や避難者の生活物資などに関する問い合わせは上越市被災者案内窓口025-526-5111内線1407。