新潟県上越市高田は2019年8月14日、朝から猛烈な暑さに見舞われ、午後0時54分に気温40.3度を記録した。この日、全国で最も高い気温となった。高田で気温が40度を超えたのは、1922年の統計開始以降初めて。これまでの最高気温は1994年8月12日の39.5度だった。地方気象台は高温注意情報を発表して、熱中症に十分注意するよう呼び掛けている。
気象台によると、本州付近は高気圧に覆われ日差しが強いことに加え、台風10号の接近に伴い、南よりの暖かく乾いた風が流れ込むフェーン現象で気温が上がった。前日も最高気温が36.4度と猛暑日だったことも影響しているという。これで高田は3日連続の猛暑日、22日連続の真夏日となった。
人気の遊具「ふわふわドーム」で遊ぶ子どももいない高田公園芝生広場
午後1時頃、高田公園の外堀のハスを見に来たという神奈川県から市内に帰省中の50代の男性は「40度と聞いて驚いた。風があるからそんなに感じなかったけど、でも暑いことは暑い」と話していた。
いつもは夏休み中の子どもたちで賑わう人気の大型遊具「ふわふわドーム」のある芝生広場には、あまりの暑さに人の姿は見られず。市の公園管理の職員が、急きょ、タンクで運んだ水を撒いたりスプリンクラーを使ったりして、芝生に散水した。職員の一人は「あまりに暑いので水を撒くことにした。茶色くなっている芝生もあり、暑さで枯れてしまわないか心配」と話していた。
明日15日は台風が西日本を北上する見込みで猛烈な暑さは続き、高田の最高気温は39度と予想されている。