新潟6区は梅谷、高鳥、神鳥の3氏が立候補

第49回衆院総選挙が2021年10月19日公示され、10月31日の投票日まで12日間の選挙戦に突入した。新潟6区には立憲民主新人の梅谷守氏(47)、自民前職の高鳥修一氏(61)と無所属新人の神鳥古賛氏(53)の3人が立候補を届け出た。梅谷、高鳥の2氏は比例代表北陸信越ブロックにも重複立候補している。10月18日現在の選挙人名簿登録者数は6区全体で27万3324人。

立候補した梅谷氏、高鳥氏、神鳥氏(左から)
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梅谷守氏

2014年、2017年に続いて3度目の挑戦で雪辱を期す立民の梅谷守氏(47)は、午前8時15分から上越市木田1の事務所前で出陣式を行った。2212票差で涙を飲んだ前回同様、野党共闘の統一候補として戦うことから、社民党、共産党、新社会党、連合新潟、市民連合・上越などの県や6区の代表らもマイクを握り、集まった支持者ら約300人(主催者発表)に支援を訴えた。

木田1の事務所前で第一声を上げる梅谷氏
梅谷1

選対本部長で党副代表の森裕子参議院議員は「梅谷さんは(2014年から)7年間歯を食いしばり、コロナ禍では現職以上に困っている人の相談にのってきた。今度こそ、小選挙区で勝利をつかみ、堂々と国会で活躍してほしい。力を貸してください」と支援を呼び掛けた。社民党県連の小山芳元代表が「上越から、6区から、日本の政治を変えよう」と訴え、共産党の五十嵐健彦上越地区委員長も「命と暮らしを守れるのは梅谷さんしかいない」と党を挙げた支援を表明した。また立民の打越さくら参議院議員、上越市長選に出馬する元市議の中川幹太氏も駆けつけた。

梅谷氏は支援者の女性たちが折った千羽鶴を首にかけ、支援団体から贈られた金色のマイクを手に、「今度こそ、必ず勝つ。投票箱が閉まるまで、とことん頑張り抜く」と三度目の正直を誓った。森友、加計、桜を見る会などの問題を挙げた上で、「岸田総理は『未来選択選挙』と言っているが、果たしてそうか。うそとごまかし、はぐらかしをしている方々に未来を語る資格はない」と批判。「そもそもコロナの前から20年以上も景気は上がり切らなかった閉塞感をどうやって打破するのか。新しい変化が必要だと選択する選挙だ」と訴えた。

高鳥修一氏

5選を目指す自民前職の高鳥氏は、午前8時30分から上越市新光町1の上越文化会館南側広場で出陣式を実施。推薦している公明党の市議や6区内の自民党県議、市町議、支持者ら約500人(主催者発表)が集まった。

上越文化会館南側広場で第一声を上げる高鳥氏
20211019高鳥氏第一声

公明党の杉田勝典上越市議は「コロナ発生以来国民の命を守ってきたのは自民公明。高鳥候補は当選したら大臣就任も含めより大きな立場で活躍されるに違いない」、選対幹事長の楡井辰雄県議は「この冬の豪雪時、現場の状況を高鳥氏が政府へ報告し、自衛隊派遣や交付税の問題に対応してもらった。6区の色々な問題を右と左どっちに行っていいか分からない政権に任せる訳にはいかない」と訴えた。

高鳥氏は、2年前に亡くなった元衆議院議員の父、修氏の命日が翌日の10月20日であり、昨年元県議の義父も他界したことから「両父の墓前に必勝を誓う思いで戦い抜く」と決意。「今回は、安定の自公政権か、日米安保や天皇制に反対する共産党を含む野党共闘かの政権選択選挙。私は『新潟から国を動かす』のスローガンのほか、『国民の痛みが分かる政治へ』を大切にしている。選挙後、直ちに大型の補正を組んで、給付金や地方への景気対策を実行する」と宣言し、「国を自民党の中から変えたい、日本人を幸せにしたい。そのために新自由主義、緊縮財政、戦後体制の脱却を高市(早苗)政調会長と力を合わせて成し遂げたい」と力説した。

神鳥古賛氏

新潟6区は梅谷氏と高鳥氏の一騎打ちと見られていたが午前11時35分、糸魚川市の派遣社員神鳥古賛氏(53)が立候補を届け出た。
 

上越地域振興局で自ら立候補を届け出た後、街頭に立つ神鳥氏
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神鳥氏は福井市出身で、北陸高校中退。陸上自衛官などを経て、現在は製造業の派遣社員。住民票は糸魚川市にあるが上越市に住んでいる。

神鳥氏は「今の政府は機能していない。世界に誇る日本文化は大国の日本を求めている。大国日本を復活させる」と話し、消費税廃止、新型コロナワクチンの廃止、ノーマスクでの活動、食品添加物の規制などを訴えている。

選挙戦は1人で戦うとしており、軽自動車でポスターを貼りながら、街頭で演説などを行うという。

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