「安心して外食楽しんで」 上越商議所観光サービス業部会が飲食店向けガイドライン策定

新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けている飲食店で、正しく感染予防をしながら外食を楽しんでもらおうと、新潟県上越市の上越商工会議所の観光サービス業部会(部会長・山崎邦夫ホテルハイマート社長)はこのほど、飲食店に向けた感染拡大を予防するガイドラインを策定した。

緊急事態宣言は解除されたものの、外食を自粛する市民が依然多いことから、安心して店に足を運んでもらおうとガイドラインを策定した。各店舗の実情や規模、営業形態などに合わせた対策をまとめたもので、旧上越市内の飲食店約900店舗に配布した。

2020年5月29日、山崎部会長をはじめ、田中正人副部会長(大黒屋社長)と宮崎一副部会長(宮崎商店社長)の3人が、同市新光町1の同商議所で会見した。

ガイドラインは「店舗の収容人数を約50%に制限するなどして距離を取る工夫をする」「料理は大皿やオードブルではなく個別にする」「対面を避けるレイアウトを工夫する」などといった店舗向けのものと、手洗いや手指消毒、マスクの着用の徹底、日々の体温チェックなど、従業員向けの2種類。対応を強制するものではなく、いわゆる「3密」の3つの要素が重ならないようにするための目安として、各店舗での対策を呼び掛けている。

山崎部会長は、「飲食店では言葉に言い表せない惨憺たる状態が続いてきた。市民の皆様には状況をご理解いただき、3密にならないことを大原則として、街へ出ていただきたい」と呼び掛けた。

飲食店向けのガイドラインを策定した上越商議所観光サービス業部会の山崎部会長(中央)ら
商工会議所ガイドライン2