「鵜の浜ニューホテル」6月末で閉館 臨時休業のまま営業終了

新潟県上越市大潟区の鵜の浜温泉を代表するホテルの一つ「鵜の浜ニューホテル」(大潟区雁子浜)が、2020年6月30日に営業を終了し閉館する。同ホテルは新型コロナウイルスの影響で4月1日から臨時休業しており、再開することなく営業を終了する。

6月30日で閉館する鵜の浜温泉の「鵜の浜ニューホテル」(2020年5月29日)
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同ホテルはJAグループの新潟県農協福祉センター(新潟市)が運営している。同センターの親会社で、土地と建物を所有するJA共済連の新潟県本部(同)によると、ここ数年は利用客が減り、厳しい経営となっていたことが大きな要因。新型コロナの感染拡大でさらに利用客が減り、4月から臨時休業していた。

5月28日に開かれた県農協福祉センターの取締役会で「総合的に判断」(同社)し決定した。従業員39人については、再就職支援を行うほか、新たな転身制度を設けて合意退職となる見込みという。

同ホテルは1974年にオープン。鵜の浜温泉街の一角、約3万平方mの広大な松林の敷地の中に建物があり、部屋数は36室。定員120人の大宴会場やコンベンションホールなどを備えた同温泉街の中では大規模なホテルだった。跡地について、JA共済連新潟は「今後検討していく」としている。

広大な松林の中にホテルがある
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鵜の浜温泉は1958年開湯。旅館・ホテルと民宿合わせて10軒が営業していたが、2018年2月に旅館「湯元館 酔洋」が営業を停止。同ホテルの閉館で8軒に減る。

「鵜の浜ニューホテル」ホームページ https://www.unohama-newhotel.jp/

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