トキ鉄が直江津駅ホームに「学生専用自習室」 高田駅への設置も検討

えちごトキめき鉄道(鳥塚亮社長・新潟県上越市)は、直江津駅ホームに無料で利用できる学生を対象とした自習室を開設した。これまでホーム上にあった待合室を改装したもので、担当者は「待ち時間にぜひ利用して」と話している。

直江津駅ホームに設置された学生のための自習室
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自習室が設置されたのは駅内2号ホーム3番、4番乗り場。構内ホームには全部で3か所の待合室が設けられており、今回はそのうちの1か所を自習室に改装。冷房がなく、利用の少ない1室の有効活用を検討した結果、学生向けに開放することを決めた。同社によると、一日の利用者の約半数は通学などの高校生ら学生で、「列車の待ち時間を有効に利用し、集中して学習に取り組んで欲しい」との願いが込められている。

同社のキャラクターイラストがお出迎え
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今冬から設置に向け準備を進め、白色を基調とした清潔感のある一室に生まれ変わった。入り口には駅員をイメージした同社のキャラクターのイラストがお出迎え。席は全部で24席あり、4人がけなどのテーブル席のほか、1人でも気軽に利用できる長テーブル席を作った。卓上コンセントが計12口完備されたため、スマートフォンなどの充電も可能。夜間でも明るい環境で学習できるよう、LED照明にしたほか、ホワイトボード、荷物置き、傘立ても置いた。4月中旬には冷暖房設備を設置するといい、快適な空間で学習に取り組めるようになる。

白を基調とした室内。ホワイトボードも設置し、24席を設けた。
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気軽に1人でも利用できるよう設置された長テーブル席
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現在、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるが、建物は開閉可能な窓で囲まれているため、定期的な換気や消毒を実施している。北嶋宏海常務取締役総務企画部長は「テスト期間に限らず、普段からぜひ自習室を利用していただければ。高田駅にも設置を検討している」と話している。

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利用時間は午前7時から午後10時まで。室内を安全に利用できるよう、防犯カメラを設置。室内では飲食禁止。利用は無料だが、ホームに設置されているため、乗車券や入場券が必要。

問い合わせはえちごトキめき鉄道総務企画部総務課025−546−5520