旧新井リゾートの営業停止に伴って閉鎖された新潟県妙高市のホテルがリニューアルされ、「パストラーレ妙高」として2018年9月頃のオープンを予定している。部屋数は80室で、ビジネスホテルとしてのほか、新井総合公園に隣接する立地を生かして学生の合宿も見込む。
旧ホテルは市税滞納のため妙高市が公売にかけ、名古屋市の不動産業、ユニホーが落札した。妙高市によると、土地の総面積は6万2282平方m、建物は鉄筋コンクリート造り4階建てで、延べ床面積は約5500平方m。
ユニホーによると、部屋は38平方mと広い“ツイン仕様”。平日はビジネス客、週末はスキーなどのレジャー客を見込む。料金は比較的安い価格帯に設定し、学生の合宿も狙う。1階にはテナントでレストランを入れる予定で、宿泊客以外も利用できる。
ホテルの場所は妙高市役所から南西に約3km。周辺には、ナイター照明付きの野球場、陸上競技場、屋外球技場、テニスコート、体育館などスポーツ施設が充実している。近くの松山水辺ふれあい公園は、八重桜の名所としても知られ、バーベキューもできる “市民いこいの場” となっている。
旧ホテルは新井リゾートが1993年6月に竣工した「ウェストウッズ三本木」。98年にはコンベンション機能を持つホールを増築し、結婚式も行われた。しかし、スキー場内の新ホテル建設に伴って2000年11月に営業を中止し、人気を集めたイタリアンレストラン「パパアルベルト」も移転した。旧ホテルは06年7月まで従業員宿舎として使われていたが、新井リゾートの経営破たんに伴って閉鎖されていた。