三菱ケミカル株式会社(本社東京都)のグループ会社、三菱ケミカルハイテクニカ株式会社(本社東京都)は2017年12月19日、新潟県上越市福田町の上越テクノセンターで製造しているコピー機やプリンター用の粉砕トナー製造事業から2019年3月で撤退することを発表した。製造からの撤退に伴い、従業員約700人のうち対象となる従業員約80人は、三菱ケミカルホールディングスグループ内で再就職を進める。
同ホールディングス広報・IR室によると、粉砕トナーは市場が伸び悩むと同時に、中国メーカーの参入などにより価格競争が激化している。同グループでは中期計画のもと、ポートフェリオ改革に取り組んでおり、同事業が今後継続的に成長していくことは難しいと判断した。
上越テクノセンターでは、他にもアルミナ繊維や汎用アルミニウム合金などの製造をしているが、粉砕トナーが占める売上比率などは公表していない。売上高への影響は「数十億円規模」だという。
【訂正とおわび】当初の記事で、粉砕トナー製造からの撤退を「来年3月」としていましたが、「2019年3月」の誤りでした。訂正しておわびします。
◇三菱ケミカルハイテクニカ株式会社 http://www.mcht.co.jp/