新潟県上越市安塚区朴の木にこのほど、田舎暮らしを体験することができる「お試し移住シェアハウス わっしょいハウス1号館」がオープンした。有志による市民団体が運営しており、若者や都会からの体験入居者を募集している。管理人の中村真二さんは「田舎暮らしの魅力を感じてもらって、少しでも上越に移住、定着する人が増えてほしい」と話している。
家は木造2階建ての借家で、天井に梁の通った古民家。利用者は3人を想定しており、いずれも8畳の和室2部屋と洋室1部屋がある。キッチンや風呂、トイレは共用で、洗濯機や乾燥機も備わっている。1階には共用スペースの居間があり、こたつを囲んで入居者同士による会話を楽しむことができる。
中村さんによると、田舎暮らしにあこがれて都会から移住してくる人はいるものの、想像していた生活とのギャップを感じてか、すぐに退去してしまう人が多いという。シェアハウスで、移住する前に田舎暮らしを体験してもらい、上越に長く定着する人が増えるきっかけを作ろうと市民団体「わっしょいハウス倶楽部」(代表中村さん)が運営する。
1部屋につき1人の利用を想定しているが、複数人での利用も可能。入居時には同倶楽部の有料会員登録が必要となっている。入居料金は月額1万5000円からで、共同での掃除や町内行事への参加の可否などで料金が異なる。田舎暮らしを体験してもらう入居施設のため、利用は原則3年以内となる。
朴の木地区は現在14世帯が住んでおり、住民のほとんどが高齢者のため、若者の移住を歓迎しているという。同区須川のキューピットバレイスキー場までは車で約20分のため、田舎暮らしにあこがれるウインタースポーツ愛好者にはうってつけ。最寄りのスーパーマーケットまでは車で約20分。
同倶楽部は今後、安塚区に限らず、市内の様々な地域でお試しシェアハウスを開設したい意向。
中村さんは「若い人に田舎暮らしの良さを知ってもらいたい。上越に住む人が増えるきっかけになれば喜ばしい」と話している。
申し込みや問い合わせはメール(joetsuidol@gmail.com)または「わっしょいハウス」のフェイスブックページ。