2016年の謙信公祭はGACKTさんなしで開催 地域の祭に

新潟県上越市は今年(2016年)の謙信公祭(8月に開催)に芸能人のゲストを招へいしない。昨年まではミュージシャンのGACKT(ガクト)さんが上杉謙信役を務めてきたが、今年は市民参加の地域の祭りとして開催する。

戦国武将、上杉謙信の遺徳をたたえる謙信公祭には、2007年放送のNHK大河ドラマ「風林火山」で謙信役を務めたガクトさんが同年に初出演。昨年までに合計7回出演し、毎回20万人以上の入り込みを記録している。

昨年の謙信公祭に出演したGACKTさん 謙信公祭

昨年は北陸新幹線開業と90回目の節目だったため、実行委員会ではガクトさんの出演について「今年で一区切り」としていた。一方、昨年出演した際、ガクトさんは「市が本気でやるなら僕もやる。数年かけて日本の歴史に残る祭りにしたい」と今後について意欲を示していた。

市がこのほど発表した新年度予算案には、芸能人招へいの費用は計上されていない。市観光振興課では「実行委としても昨年で一区切りということで、今年は芸能人のゲスト招へいは見送った」と説明。「武者行列の参加人数を増やすなど市民参加を拡大した地域の祭りとしてしっかりやっていきたい」としている。

見送りが決まっているのは新年度だけで、市では今後節目の年などには招へいすることも検討している。

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