来秋の上越市長選へ中川幹太氏が出馬表明 「若者に魅力あるまちに」

2017年の上越市長選で村山秀幸市長に惜敗した元同市議会議員の中川幹太氏(45)が2020年7月1日、市内で記者会見を開き、来年秋に予定されている同市長選への出馬を表明した。次期市長選への出馬表明は中川氏が初めて。

記者会見して出馬を表明した中川氏 DSC_3087

僅差で破れた前回選挙 

中川氏は兵庫県出身、広島大工学部建築学科卒。01年に上越市に移住しNPO法人事務局長などを経て、08年から16年まで同市議を2期務めた。一騎打ちとなった前回の市長選では5万1147票を獲得したものの、1462票の僅差で破れた。

政策の三つの柱

中川氏は「上越市の人口は一定して減っており、何とかしなくてはいけない。前回の市長選で敗北した時から出馬は決めていた」と決断の経緯を説明。政策の三つの柱として、①若者にとって魅力的なまちづくり②地域自治区への分権③医療と介護に注力し寝たきりを防ぐ――を掲げた。

また、政策の縛りやしがらみにつながるとして、前回に引き続き政党に応援を呼び掛けることはせず、特定の企業からの選挙資金の支援も受けないとした。

現市政への批判

村山市政については「現職は安定感はあると言われるが、思い切った挑戦や政策は打たない。安定感だけでは人口は減り、経済は衰退する。安定だけでは未来はない。新型コロナウイルスや災害で予測できないことがあり、変化し適応していかないと時代に乗り遅れる」などと批判した。

全世帯訪問目標に活動

前回の市長選では草の根の選挙運動を展開し、市内約7万4000世帯のうち約5万世帯を訪問したという。「その中で一番気になったのは、多くの大人が子供に『上越市は何もないから帰ってこなくていい』と言っていたこと。関西生まれの自分にとっては雪国文化の素晴らしさを肌で感じる。よそから来た自分がヒントを与えて政策に生かしたい」と語った。今回も全世帯訪問を目標に、前回まわれなかった世帯を優先的に運動していくという。

後援会長の秋山県議「市政担うのは若い世代に」

会見には後援会長を務める秋山三枝子県議が同席した。秋山県議は「新型コロナで全国の若い首長が対策を発信している。ここ上越でも中川さんの世代が市政を担うことを希望する」と話した。

後援会長の秋山県議(左) DSC_3089

村山氏態度明らかにせず 宮越氏の動きにも注目

次期市長選について、現在3期目の現職村山氏は態度を明らかにしていない。また、元市長で今年4月の同市議選でトップ当選した宮越馨氏(78)の動きも注目されている。

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