上越市の関川稲田橋と保倉川古城橋で基準値超えるダイオキシン類検出

国土交通省北陸地方整備局は2020年7月1日、2019年度の河川のダイオキシン類の実態調査結果を発表した。新潟県上越市の関川稲田橋と保倉川古城橋では、ダイオキシン類の年間平均値が環境基準を超えた。

上越市の関川の稲田橋(2020年7月1日撮影)
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同局河川部水災害予報センターによると、年間平均値の環境基準が1リットルあたり1ピコグラム以下に対し、稲田橋は1.8ピコグラム、古城橋は1.7ピコグラムだった。

2地点は過去に比較的高い濃度のダイオキシン類が検出されたことなどから、重点監視地点として年4回の水質調査が行われている。2019年5月8日の調査で稲田橋は4.8ピコグラム、古城橋は5.2ピコグラムという、基準値の約5倍となるダイオキシン類を検出。稲田橋は同年8月8日の調査でも環境基準を超える1.8ピコグラムを検出した。2地点とも、秋以降の調査では基準値以下で推移している。

下流に水道の取水はない。同センターは「基準は超えているが、局地的なにごりや天候などの影響を受ける範囲内。大量に川の水を摂取しなければ、人体に影響はない」とし、引き続き、監視や定期的な調査を実施していくという。